Once Upon A Time In The Projects

むかしのある事件(※邦題)

昔々、プロジェクト(低所得者用居住区)でのお話だ
もう少しで女と喧嘩するところだったぜ
ドアをノックした俺-「どなたですか?」
アイス・キューブだ、お前に会いに来たぜ
ところで駐車場にたむろしてるヤツらは一体何なんだ?
「知ったこっちゃないわ、クサ吸いまくってんのよ」と彼女
俺はソファに座ったが、ソファはガタガタ
ナイキのスニーカーでキメた足をコーヒー・テーブルに乗せた
彼女の弟がやって来た、ヤツはギャングに入ってるんだ
俺に向かってこう言ったよ「お前はどこのギャングだ?」って
俺はギャングはやってない、クールなラップをしてるだけ
この光景の全てが「グッド・タイムズ」(TVショウ)を彷彿させたよ
ケツが見えるくらいパンツを下げてるガキが俺をここで〇わせてる
ヤツはギャングのサインを決め、出ていった
彼女の支度を待ってる俺
「ちきしょう、はやく支度して、さっさとここから出て行こうぜ」
と俺は心の中で独り言
彼女の母親がクサをくわえて登場
クサに火を付けた、この匂いは絶対マリファナ
「汚くてごめんなさいね」と彼女の母親
俺は「Yeah」と一言
マリファナの匂いで俺もハイになってきちまった
ボロボロの白黒テレビを見える俺
彼女の母親は生活保護のチェックに不手際があったとおかんむり
彼女の3歳になる弟は、鼻水ずるずるな汚ねえ小僧
そいつは俺の名前を尋ねたが、俺は息を止めるしかなかった
この鼻水小僧、ウンコもらしやがったんだ
彼女の妹もとんでもないぜ
まだ13だっていうのに、もう妊娠してやがる
40オウンスのビールを取り出し、飲み出した俺
ゲットーのガキどもに圧倒されちまったんだ
ヤツらはそこら中を走り回り、大声でわめいてる
あの幼いガキを見てみろよ
誰かがドアをノックしたが、合い言葉は無し
すると彼女の母親は大きな銃を取り出した
ドアの向こうでは「何を売ってる?」という声
彼女の母親はコカインの袋を取り出した
汚ねえ服着たヤク中に、母親は20ドルでドラッグを売却
やっと彼女が現れたから
「ビッチ、ここがクラック・ハウスだとは知らなかったぜ!」と俺は一言
コートを着て、さあ出かけようとすると突然……
(警察が名乗りながら家に乱入)
サツのガサ入れだ、マック10(銃)を頭に突きつけられた俺
「ちきしょう、またトラブルか」と心の中で呟いた
俺はカーペットに押し付けられ
サツは全く隙を与えてくれはしなかった
サツは俺の頭を踏みつけ、俺の背中に膝を当てたのさ
サツは俺をひっぱたき、痛めつけようとした
それができないと解ると、俺に手錠をかけた
ちきしょう、こんなにも痛めつけられるなんて
お巡りさん、あんたは大きな間違いを犯してる
俺の着てるシャツに
「I am dope(俺はクール)」って書いてあるからって
サツは俺がdope(ドラッグ)を売ってると勘違い
俺の言い訳も聞きやしない
「そんな言い訳は裁判官にしやがれ」とはサツの返事
俺の彼女は何も言いはしなかった
「おい、ビッチ、何か言いやがれ」と俺が言うと
彼女はもたもたと釈明を始めた、すると突然
俺達は皆サツの車で連行された
とりあえず裁判で嫌疑は晴れたが
それがこの話のポイントじゃない
令状の出されたお陰で、2週間ムショに入れられた俺
お前が今聴いたこのストーリーのテーマはこれだ
「プロジェクトのビッチとは付き合うんじゃねえぞ!!!」

 

 

TOP PC/MOBILE

inserted by FC2 system