I'm Not the One
そうさ、今の俺は普通の男なのさ
ボニータという名の女と深夜デートを重ねたものさ
昔よくカモにしてた男に会ったけど
ふたりとも昔とは別人のようだったぜ
今の俺には名もあり
本物になっちまったからな
奴はどこかぎこちなかった
どこかで妬いてるんだろうな
人から聞いた話だけど
たしかにそうかもしれないな
奪い合いはしなくても、俺には大金が転がり込む
ＣＤやＬＰの売り上げさ
俺には奴が盗みたくなるようなライムの才がある
このニガは俺のダチだったのによ、クソッ
心配かといえば、そうじゃねえ
奴は信じることを忘れたか止めちまったのさ
大した理由はねえけど、パンパン撃ってた昔の俺じゃねえぜ
それでも俺をヤリてえなら、相手になるぜ
死ぬにしても殺すにしても、あの世にはまだいきたくねえのさ
俺らは当時最高にクールだった
でも奴が寝返るなら、リック・ザ・ルーラーみたいに出向いてやるぜ
奴が俺をヤリに来るなら、つきが回ってきたようだな
そうさ、奴が仕掛けた最初の動きはミスもいいとこ
そうだったよな
俺が会った奴は落ちぶれはて
キャッシュは底をつき始めている
奴のストリートを我がものにしてからっていうのも
毎日儲けた金の計算だった
銃を撃つ俺はいつも携帯していたいんだ
４ポンドは結構重いんだぜ
俺は奴をヤッた
その胸めがけた一直線の一発でキマリだったんだろう
奴をヤッてからは、俺の天下だった
顔役のようにフッドを流していたぜ
だが、その深夜のビッチは
俺を密告しやがったのさ
口伝えで広がり
一杯喰わされたわけよ
女は帰ってこなかった
何を学んだか教えてくれ
俺の手を使ったら、お前も痛い目に遭うぜ